私は田中といいます。
ボーンセンターのスタッフと名刺にありますが、事務局長のお手伝いが仕事のホヤホヤの新人です。世界にかける橋を夢みていた数年前と生き方を変え、今は背広を脱いでNPOという世界に自分なりの青春を手探りしているというわけです。
 事務所はJR西千葉駅そばにあって、マンションの1室を借りています。中は狭いうえにコピー機、パソコンなどがドンという感じであるため、そこに誰かが座ると、後ろを通る人は体を斜めにしないと通行できないくらいなんです。どこのNPOも似たようなものかなぁ?事務局長の栗原さんは「人手が足りない」が口癖の人で、プロジェクトをいくつも抱え込んでは時々、ボサボサ頭をかきむしって悩んでいます。こんな具合ですから、名前さえ分からない人の出入りが多く、まだ、まだ名前を覚え切れません。でも、こんな人もいます。川島さんという人は、ケイケイワールド(株)の営業部長という肩書きの名刺をもらったのですが、ネクタイ姿を見たことがありません。私がお手伝いを始めた夏ごろは、ウィークデーというのにTシャツにズボン、時にはサンダル履きのこともあります。髪は油っけなし。そんな姿で昼夜を問わず事務所に顔をだしますから、何とも不思議な人です。栗原さんだって東京に会社を持ちながら、帰京するのは月に1、2回。「子供は大きいらしい」「奥さんが頑張っているようだ」と、聞いたことがあります。スタッフにこんな人、多いんです。生活の匂いがしないっていうか、くたびれているのにプロジェクトの話になると昼夜おかまいなしに熱を入れる。そんな人間くささが好きで、新人ながら私も頑張っているところなんです。

まちづくりの一環
「まち育て」コンテスト
千葉市ゆりの木商店街で始めた
地域通貨の大福帳を広げる会員たち

 私がスタッフに加わる時、栗原さんは「自分たちがめざすまちづくりは、制度や効率を重視するあまり、これまで顧みられなかった市民の意識と主体的に関わっていく、そのプロセスを大事にすることなんだ。それが地域社会に相互扶助の新たなコミュニティを育むことだョ」と説明されましたが、本当のところ、よく分からなかった。でも、ボーンセンターの代表者で延藤安弘千葉大工学部教授のセミナーを聞いて「なるほど」と思ったのです。だいたいこんなことを言われました。日本の高度経済成長期の集合住宅、団地は一定の規格にあてはめられた部屋をマイホームとしていた。つまり“既製品”に住まうことを余儀なくされていた。それが現在、次々に建て替え時期を迎えている。これからは行政と建設会社に加え、そこに住まう人たちの意見もそこに反映してこそ、より良いまちづくりが可能となるのではないか、と。
 そんな訳でボーンセンターは、いろいろな面からまちづくりをサポートしています。ネットワークづくり、NPO何でも相談のAntenna of Born Center 、まちづくり楽講というのは、まちづくり学習会の企画、講師派遣です。市民参加のまちづくりの研究、コンサルテーションのCoCoro座、その委託を受ける協働工房が主なものです。
今夏には千葉県で初めての地域通貨(交換リング・ピーナッツ)を千葉市のゆりの木商店街で本格的に始めました。助け合いの行為を与える人と受ける人が納得できる点数(単位はピー)などに置き換えて取引するシステムを一定の地域で行えば、助け合いの心が誘発され、ひいては街も元気になるーというのがその趣旨です。今年のボーンセンターの総会には県内各地から商店街関係者なども参加して盛況でした。これも、会社にいては出来なかったまちづくりを側面からサポートするボーンセンターの財産と私は自分なりに誇りに思っているのです。

ワークショップ風景

まちづくり行事の一つ、
町中の探検

NPO法人 千葉まちづくりサポートセンターメモ
設立年月日 1999年7月9日
代表者  延藤安弘
事務局長 栗原裕治
会員数 サポーター会員、個人108人団体7団体(2000.8現在)
会費 サポーター会員、個人1万円、団体3万円
所在地 〒263-0024千葉市稲毛区穴川1-3-1
電話・ファックス 043-206-7726
Eメール bornn@jca.apc.org
HP:http://www.jca.apc.org/born/